この記事では、「新卒デザイナーの就活は難しいの?辛いの?」という疑問にお答えします。
結論から言うと、新卒デザイナーの就活は難しいし辛いです。
実際、わたし自身は新卒でうまくいかず、既卒で就職しました。
約100件ほど企業に応募しましたが、見事に全滅―――。
書類選考で落ちるし。病むし。辛いし。(頭がおかしくなるかと思った笑)
でも、やり方を見直したら、なんと一気に3社から内定をもらうことができました。
紹介する8つのテクニックは、以下になります。
この記事では、わたしの面接官の経験や実体験を踏まえて―――
- デザイナーの就活が難しい理由
- 成功率を上げるコツ
上記をまとめています。
一応デザイナー歴10年近くあるので、ご安心ください。
①UZUZ 新卒
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新卒デザイナーの就活は難しい?辛いのか?

先述のとおり、新卒デザイナーの就活は、基本的に難しいです。
理由はたくさんあるのですが、簡単なところで言うと「倍率の高さ」です。
例えば、大手企業の新卒デザイナーの採用枠は30名程度。中小企業なら1~5名ほどになります。
日本の企業の98%以上が中小企業で、大手は1%以下。
こうやって統計的に考えると、そもそもの門が狭いのがわかりますよね。
加えてデザイナーは、ポートフォリオの準備があるので、一般的な就活よりも負担が大きいんです。
そのため、メンタル的にも辛いんですよ。
さらに、デザイナーは、経験者が優遇されやすい職種になります。
例えば、新卒5名分の枠があったとしても、実力のある中途から複数応募がくれば、その枠は減らしても中途を採用します。
企業側からすれば、未経験デザイナーを採用するよりも、スキルがある経験者を採用する方がメリットが大きいからです。
優秀な学生でも、実戦経験の有無は、天と地の差がありますからね。
なので、デザイナーの就活は、ポートフォリオが充実していても、スキルがあっても、スムーズに進まないシステムになっています。
なので、デザイナーの就活が難しいのは、当然なんですよ。
10社応募して1社でも内定が出たら、それは相当なラッキー。
実際に有名美大のデザイン科でも、順風満帆に就職活動が進む人は少ないのが実状でした。
大手の企業に内定をもらえたのは、200名中10名程度。
それ以外の人は、苦労していました。かわいそうなくらい…。
ギリギリで就職したり、妥協して入社したり、既卒で就職した人がほとんど。
ただ、みんな就職はできていました。
なので、内定自体は、決して不可能なことではありません。
修正を繰り返していけば、必ず道は開けます。
すぐ結果が出ないからといって、諦めないようにしましょう。
PhotoshopやIllustratorを使ってチラシを作るレベルでも、内定が得られる可能性はありますからね。
実際に、デザイン経験が乏しいのに、内定が出ている人がいます。
こういう人は、運が良いか、求人の探し方が上手なんです。
新卒デザイナーの就活が難しい理由5選
まず、なぜうまくいかないのかを明確にしていきましょう。
原因が解明できれば、それを逆手にとった作戦がとれます。
難しい理由①:大手企業を狙いすぎている
新卒デザイナーの就活が難しい理由1つめは、「大手企業を狙いすぎている」点です。
まず、大手や有名企業は、狙いすぎないことをオススメします。
これを聞いて「自分は絶対大手企業に就職したい!」と思う人はいるでしょう。
それ自体は一切否定はしません。※可能性がある限りたくさん応募してみるべきです。
大手やネームバリューのある企業は、就職するだけでメリットが大きいですからね。
しかし、大手企業に対する執着は、かえって就活を難しくします。
先述しましたが、大手企業は倍率が高く、工程が多い上に、確率が極めて低いからです。
例として大手企業の新卒採用実績を取り上げます。
博報堂
| 女性 | 男性 | 合計 | |
|---|---|---|---|
| 2024年 | 79名 | 96名 | 175名 |
| 2023年 | 98名 | 82名 | 180名 |
| 2022年 | 70名 | 63名 | 133名 |
任天堂
| 大学・大学院 | 高専・専門 | 合計 | ||
|---|---|---|---|---|
| 技術 | 事務 | 技術 | ||
| 2025年 | 82名 | 24名 | 7名 | 113名 |
| 2024年 | 77名 | 25名 | 6名 | 108名 |
| 2023年 | 95名 | 27名 | 8名 | 130名 |
| 2022年 | 93名 | 23名 | 5名 | 121名 |
どの年度も、新卒で採用される人材は180名以下です。
デザイナーという職種に絞れば、30名以下かもしれません。
就職浪人をしても、大学院に通いもう一度チャンスを狙っても、大手企業への就職は容易ではありません。
また、このような企業は、ベテランデザイナーでも落ちます。
それくらい難しいんですよ。
大手企業への内定を勝ち取るには、ただ単にスキルや経験があるだけではなく、運、そして人間性や適応力など、様々な要素が必要です。
そのため、大手企業には固執しすぎないようにしましょう。
これと同じ理由で、有名なデザイン事務所もまた、就職を難しくしてしまう可能性があります。
新卒デザイナーの倍率の深堀情報
全国には、デザイン系の学部・学科を持つ大学が、およそ70校あると言われています。情報元:parter (https://partner-web.jp/article/?id=103)
仮に、1校あたり毎年50人ほどが「デザイナー志望」として就職活動をしているとすると、大学生だけでも少なくとも約3,500人のライバルがいる計算になります。
ここに、デザイン系の専門学校や短期大学、高専などの卒業生まで含めると、その数はさらに一気に膨らみます。
経済産業省がまとめた統計では、「デザイン関係学科・専攻」の卒業・修了者は年間およそ1.2万〜1.5万人程度とされています。
もちろん、この1〜1.5万人が全員グラフィックやWeb、UI/UXといった同じ職種を目指すわけではありません。
それでも、毎年1万人規模の「デザイン志望層」が同じ世代として市場に出ていることは間違いありません。
改めて数字で眺めてみると、これだけ多くのライバルと同じ土俵で戦うのは、決して簡単なことではないと分かります。
大手企業は時間のリスクが大きい
大手企業は、時間のリスクが伴う事も理解しておくべきでしょう。
時間のリスクがあるということは、イコール同時に受けられる企業の上限が減るということです。
- 大手の採用ページに登録
- エントリーシート記入
- ポートフォリオを提出
- 1次面接
- 2次面接
- インターン
- 最終面接(社長面接)
このように見てみると、大手企業のフローは長いですよね。
しかも、各フェーズで入念な準備や自己PRが求められます。
なので、
- 倍率が高い(内定の確率が低い)
- 時間が取られる
というリスクがあることは、認識すべきです。
※「大手企業に応募するな」という意味ではありません。
リスクを理解して、その上で最適な就職活動のプランを立てることが重要ということ。
難しい理由②:同じ業界を狙いすぎている
新卒デザイナーの就活が難しい理由2つめは、「同じ業界を狙いすぎている」点です。
- 広告系デザイン事務所ばかり応募している
- 玩具系イラスレーター職ばかり応募している
- 家庭用ゲーム系開発職ばかり応募している
就活で特定の業界に集中応募する人は、よく見かけます。
自分の目標や夢にフォーカスしているので、一見ポジティブに映りますよね。
しかし、以下のようなリスクもあるんですよ。
- 視野が狭まる
- 応募できる企業が減る
- 求人を探すのに膨大な時間がかかる
さらに、もしその業界自体が縮小傾向にある場合、そもそもの募集人数が少ないことも多く、競争はより激しくなります。
そのため、リスク分散の意味でも、複数の業界に目を向けることは非常に重要!!
例えば、ゲーム業界や広告業界を志望している方であれば、Web・IT業界にも視野を広げてみるのがおすすめです。
親和性があります。
このように、自分のスキルや経験を活かせるフィールドを見つけることで、就活の選択肢が一気に広がります。
難しい理由③:理想を崩せていない
新卒デザイナーの就活が難しい理由3つめは、「理想を崩せないこと」点です。
これは、「業界に固執すること」と似た内容になります。
- 美大を卒業
- 大手企業や有名デザイン事務所に就職
- 将来は一流アートディレクターへ
…いわゆる“憧れのエリートコース”です。
正直、これを目指したくなる気持ち、すごくよく分かります。
わたしもその一人でしたから。
「大手ゲーム会社に入って、アートも3Dもできる最強デザイナーになる!」と本気で思っていましたし…。
理想の会社に入れないなら“人生負け組み”だとすら思い込んでいました。(今考えると恥ずかしい…)
理想があまりにも強いと、それがプレッシャーになります。
選択肢を自分で狭めてしまったり、挑戦する勇気が出なくなったり。
もちろんわたしの就活は、100社応募して爆死。
社会に出て分かったのは、キャリアは後からいくらでも修正できるということです。
新卒のときの目標なんて、働き始めてすぐ変わります。
やりたいことなんて、ちょっとしたきっかけで簡単に変わるものです。
もしも理想の仕事があるなら、長期戦で考えればいいだけ。
経験やスキルを積み重ねてからでも遅くない。
それでも十分間に合います。
- 大手に固執しすぎない
- 業界に固執しすぎない
- 職種に固執しすぎない
これが大事!
理想を諦められない理由もわかりますが、まず視野を広げてみましょう。
多少希望とズレていても、応募してみることをおすすめします。
例えばデザイナーでも下記に分類できます。
| デザイナー職種 | 職務内容 |
|---|---|
| ①グラフィックデザイナー | チラシ・ポスター・広告関連の制作 |
| ②3Dデザイナー | 映像・ゲームの3Dのモデリング・リグ・アニメーション制作 |
| ③UIデザイナー | アプリの画面レイアウト・ボタン制作 |
| ④映像クリエイター | 実写映像のコンポジット・CG映像編集 |
| ⑤プロダクトデザイナー | 立体物のデザイン制作 |
| ⑥レタッチャー | 広告用の写真をレタッチして綺麗にする |
| ⑦Webデザイナー | Webページのデザインとコーディング |
上記は一例です。
視野を広げれば、より多くの就職の機会を見つけることができますよ。
難しい理由④:ポートフォリオの内容が厳しい
新卒デザイナーの就活が難しい理由4つめは、「ポートフォリオの内容が厳しい」点です。
正直に言ってしまうと、デザイナー採用ではポートフォリオの印象が大半です。
極端に聞こえるかもしれませんが、作品が良ければ本当にすぐ内定が出ることさえあります。
それくらい、ポートフォリオは採用判断に直結する大きな材料なんです。
注意点としては、内容が偏りすぎないようにすることです。
例えば、キャラクターイラスト中心のポートフォリオを提出した場合、企業側はこう考えます。
「この人はキャラ制作の仕事がしたいのかな?」
↓
「うちの会社はキャラ制作の案件ほとんど無いな…」
↓
「入社してからミスマッチが起きそう」
↓
「今回は見送ろう」
企業側は、上記のような思考になりやすいです。
つまり、「企業のニーズと合致しない」という判断を下すんですよ。
私自身、新卒デザイナーの面接官を担当した経験がありますが、 「能力よりもミスマッチを避けること」を重視していると感じました。
とはいえ、得意分野を削る必要はありません。
別の分野を少し加えて、バランスを整えるイメージでOKです。
ただし、ポートフォリオだけが全てではありません。
面接時は、人柄や書類も重要な判断材料となります。
実際に見た不採用例を紹介します。
理由:本人のやりたいことの意思が強かったため、会社側とのミスマッチを感じた。採用を視野に入れていたのですが、会社にも予算の限りがあるので見送り。
理由:ポートフォリオは良かった。ただし、デザインスキルがあっても、現場に入ったときに受動的だと人員コストもかかるため見送り。
理由:ポートフォリオは良かった。ただし、人間性を不安視。雑なことがダメというわけではなく、現場のメンバーと働くことを考えた際にネガティブな印象になったため見送り。
企業は採用後の育成にも大きな予算と時間を使います。
だからこそ、「長期的に働いてくれそうか」「一緒に働きたいか」も重要な判断基準になります。
ポートフォリオが良くても落ちるのは、能力不足ではなく“ミスマッチとコスト”が理由なことが多いんです。
就活が難しく感じるのは、この絶妙なバランスの中で勝負しているからこそ。
正直、めちゃくちゃ大変です。
①UZUZ 新卒
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新卒デザイナー就活術①:中小企業にフォーカスする

ではここから、今までの情報を踏まえて、「就活から脱出する8つのテクニック」を紹介します。
「100%成功する!」というわけではないので、ご了承ください。
あくまでも可能性を上げるものです。
まず1つめは、「中小企業にフォーカス」しましょう。
これには5つの理由があります。
理由①:採用に関わる人数が少ない
1つ目の理由は、採用に関わる人数が少ないからです。
中小企業の採用担当者は、数名です。
その数名に刺さればOK。
大手企業のように、複数の面接官をクリアする必要はありません。
理由②:倍率が低い
2つ目の理由は、倍率が低いからです。
中小企業は、応募数が少ないのでチャンスが多い。
基本的に認知度が低いからですね。
また、日本の企業の98%以上が、中小企業です。
つまり、1%以下の大手企業を狙うよりも、はるかに現実的でしょう。
理由③:大手と評価の方法が異なる
3つ目の理由は、大手と評価の方法が異なるからです。
大手企業は、応募数が多いため「減点方式」をとらざるおえません。
また、選考の粒度も荒くなりがちです。
中小企業の場合、応募総数が少ないため加点方式になります。
面接で多少のミスしても、それが味になったり、大目に見てもらえることも多いです。
理由④:数が打てる
4つ目の理由は、数が打てるからです。
中小企業は、エントリーシートなどの書類、面接数が少ないことが多いです。
そのため時間的のリスクが少なくなります。
理由⑤:やる気を評価する可能性がある
5つ目の理由は、やる気を評価する可能性があるからです。
とくに中小企業では、人材不足の背景もあり、「やる気や伸びしろを重視する」企業が少なくありません。
実際、筆者の知り合いの会社では、デザインと関係のない英文科出身の学生がデザイナーとして採用されていました。
決め手になったのは、スキルではなく、根性で作り上げたポートフォリオと熱い想いだったそう。
こういったチャンスがあるのは、中小企業ならでは。
中小企業は、大手企業と真逆の選考スタイルです。
積極的に狙いにいくべきだ。
- でも中小って不安…
- 年収が安いのでは?
- ブラックが多いのでは?
中小企業と聞くと、上記のような不安を持つ人も多いと思います。
でも、実はこのあたりの問題は、大手でも普通に起こります。
- 大手企業にも実力不足の社員はいます
- ブラック企業は規模に関係なく存在します
- 「大手=安定」 という時代は終わりつつある
だから、中小企業というだけで候補から外してしまうのは、
ものすごくもったいないことなんです。
(実際に、わたしが以前在籍していた企業では、年3回ボーナスが出るホワイト企業でして…。)
- 理由①:採用に関わる人数が少ない
- 理由②:倍率が低い
- 理由③:大手と評価の方法が異なる
- 理由④:数が打てる
- 理由⑤:やる気を評価する可能性がある
新卒デザイナー就活術②:伸びている業界を狙う

新卒デザイナー就活術2つ目は、「伸びている業界を狙う」ことです。
就活を有利に進めるうえで、「どの業界を受けるか」は、とても重要なポイントです。
特に、広告代理店やデザイン事務所ばかり受けている人は、
視野を少し広げて別の業界もチェックすることをおすすめします。
理由はシンプルで、業績が伸びにくい業界や事業は、採用枠が減りやすく、待遇も悪化しがちだからです。
例えば、DTPや紙媒体中心のグラフィックデザインは、デジタル化の影響で需要が縮小しています。
結果として、給与水準も低くなりやすいという現実があります。
給与や待遇は、業界に依存します。あと外資。
なので、今の時代を見ればわかる通り、スマホアプリやWebサービスの市場は成長し続けています。
デジタル変革(DX)を進めている企業が、合理的です。
筆者が推奨する業界は、「IT」「SaaS」系ですね。

経済産業省の調査でも、IT人材は今後も不足が続くと予測されています。
つまり、「伸びる市場で働き手が足りない=チャンス」ということです。
特に、プロダクト開発を行うIT企業では、デザイナーのニーズが急速に増えています。
デザイナーの役割も多様で、
- アプリのUI/UXデザイン
- Webデザイン
- グラフィック制作
など、幅広い活躍の場があります。
ITに固執する必要はありませんが、「どこに需要があるか」を考えて業界を選ぶことが大切です。
- 縮小業界は採用も待遇も厳しくなりやすい
- 成長市場はデザイナー需要が高い
- 視野を広げることでチャンスが増える
新卒デザイナー就活術③:企業が慎重になる理由を理解する

新卒デザイナー就活術3つ目は、「企業が慎重になる理由を理解する」ことです。
企業がなぜ新卒デザイナーを簡単に採用しないのか——
この背景をちゃんと理解しておくと、面接や書類でのアピールの仕方がガラッと変わります。
実は、ここを分かっていない人がとても多いんです。
だからこそ、理解した上で、うまく利用することが就活を有利に進めるコツになります。
①:ミスマッチによる短期離職を避けたい
企業は、ミスマッチによる短期離職を避けたいんです。
デザイナーは専門職なので、特にミスマッチが起きやすい。
「やりたい業務内容じゃないからやっぱり辞める」というケースが実際によくある!
企業側としては、これが一番怖いんです。
| 2020年 | 2019年 | 2018年 | |
|---|---|---|---|
| 1年目 | 11.6% | 11.6% | 10.0% |
| 2年目 | 11.3% | 11.4% | 10.6% |
| 3年目 | 8.3% | 9.9% | 11.4% |
| 3年以内の離職 | 31.2% | 32.8% | 32.0% |
厚生労働省の情報によると新卒者10人中1人は、1年目で退職しています。
3年以内では3人に1人が離職しているということ。
約30%です。
しかも、この数字は近年に限らず「10年以上ほぼ同じ傾向」が続いています。
採用には、
- 広告費
- 合同説明会やイベント参加費
- 面接や選考の人件費
- 教育・研修コスト
など、たくさんの費用がかかります。
採用担当者の感覚としては、1人採用するのに100万円以上のコストがかかると言われています。
企業が慎重になる理由を理解していると、
- なぜ志望動機を深掘りされるのか
- なぜ将来のキャリアプランを聞かれるのか
というのがよくわかるはず。
- 「この人は長く働いてくれそうか?」
- 「成長してくれる人材か?」
というのを確認しているわけです。
②:業界・職種のデメリットを理解することが大事※重要
企業側に「この人は入社してすぐ辞めそうだな…」と思われないためのテクニックがあります。
それは、「業界や職種のデメリットをきちんと理解している」という姿勢を伝えることです。
ポジティブな部分だけ見て夢だけ語っている人は、入社後に現実とのギャップを感じやすく、短期離職につながりやすいという傾向があります。
だから面接官は、夢や理想だけを語る人を見ると、
- この人、現実をわかってないかも…
- 入ってからミスマッチ起きそう…
- 長く働いてくれるかな?
と不安に思ってしまいます。
つまり、「夢だけ語る=自分本位」 だと受け取られてしまうんです。
逆に、
「業界の大変な部分も理解しています」
「その上で挑戦したくて志望しています」
という姿勢を示すことができれば、企業側からの信頼度が一気に上がります。
- デザイナーはミスマッチが起きやすく、短期離職が怖い
- 新卒の約30%は3年以内に辞めている
- 採用には100万円以上のコストがかかる
- 面接ではミスマッチへの不安を与えないことが大切
- 夢だけ語ると「現実を理解していない」と判断される
- デメリットを理解したうえでの志望理由は大きな武器になる
新卒デザイナー就活術④:使える就活サイトは全部試す

新卒デザイナー就活術4つ目は、「使える就活サイトは全部試す」ことです。
「就活=大手サイトで企業を探して応募する」
という固定観念、ありませんか?
実は、最近の就活では 逆求人型(スカウト型)サービス や、業界・職種特化のサイトもかなり活用されています。
- OfferBox:学生利用率4年連続No.1の逆求人型就活サイト。登録企業数が非常に多く、スカウトチャンスが広いです。
- ViViViT:ポートフォリオを通してマッチングすることができる就活サイト。
視野を広げることにも役立ちますし、チャンスを掴みにいくしかありません。
大手サイトだけでは「みんな見てる」企業・求人に偏る → 競争が激しい。
デザイナーとして「自分に合う企業」を見つけるには、幅広い選択肢が必要です。
無料で使用できるものは、試してみましょう。
行動しないと時間がもったいない。
- 就活サイトは「大手ナビだけ」じゃもったいない。
- 逆求人型・クリエイター特化型も併用すべき。
- 多くの媒体を使うことで、選択肢と出会いの数が圧倒的に増えます。
新卒デザイナー就活術⑤:学校にくる求人を狙う
新卒デザイナー就活術5つ目は、「学校にくる求人を狙う」ことです。
いろいろな就活サービスを使っても上手く進まないときは、自分の学校の求人掲示板や就職課をチェックするのがおすすめです。
実は、大手求人サイトでは公開されていない学校限定の求人 が多く存在します。
でも、この情報って意外と見落とされがちなんです。
実際、筆者の知人の企業でも、「新卒採用したいけど、大手サイトに予算だしたくない」という理由で、学校にだけ求人票を出していた例があります。
そのため、一度確認してみましょう。
その他にも、先生に相談してみても良いと思います。
もしかしたら、先生の紹介で就職先が見つかるかもしれません。
新卒デザイナー就活術⑥:エージェントを利用する

新卒デザイナー就活術6つ目は、「エージェントを利用する」ことです。
就活が上手くいかない理由の1つとして、「会社の探し方が間違っている」 ケースはかなり多いです。
もしも就活サイトだけを利用している場合は、赤信号です。
正直、それだけでは情報量が足りず、かなり損をしています。
就活サイトだけでは限界がある理由
就活サイトには、多くの人が応募できるように、「公開求人」しか掲載されていません。
しかし、企業の中には
- 採用枠が少ない
- 競争を避けたい
- 条件のいい人だけに出したい
などの理由で、一般には公開せず、就活エージェントだけに求人を出している企業がたくさんあります。
この非公開求人にアクセスできるのが、就活エージェントを使う最大のメリットです。
エージェントを利用するメリット
- 非公開求人にアクセスできる
- 徹底した 自己分析サポートでミスマッチを防ぐ
- 伸びている業界の情報が手に入る
- ブラック企業を避けられる
- 企業とのやりとりを代行してくれる
- 面接・自己PR・ポートフォリオの添削が受けられる
- 不採用時の フィードバックで改善できる
エージェントは完全無料で、上記の通りメリットが多い。
企業の情報にも詳しく、新しい求人を知るきっかけにもなります。
また、第三者のサポートがあるのが大きい。
正直に言います。
ポートフォリオや書類は、自分1人で作っても絶対に限界があります。
これは断言できます。
自分では「良い」と思っていても、他の人から見れば「伝わっていない」「分かりにくい」なんてことがよくあるからです。
例えば、サービスや商品が、お客様の声を取り入れて改善されるのと同じように、ポートフォリオも外の視点が入ることで大きく良くなります。
どの業界でも同じ。
デザイナーという職業を目指すなら、外からのフィードバックを受け取る力が本当に大切です。
【求人の選定時間不足・市場の情報不足・ポートフォリオの悩み】これらの問題を解消することができます。
| エージェント | 就職サイト | |
|---|---|---|
| 求人調査 | エージェントが紹介してくれる | 自分で求人検索・直接応募 |
| 求人数 | 非公開求人あり | 非公開求人は見れない |
| 応募書類 | 客観視して添削してもらえる | 自分で分析し添削する |
| 面接 | エージェントが日程調整してくれる | 自分で管理する |
| 企業情報 | 企業の内情がわかる | WEB上から把握 |
| 待遇の交渉 | 給与交渉もしてもらえる | 給与交渉は自分で頑張る |
| ポートフォリオ | 客観視して添削してもらえる | 自分で分析し添削 |
| 面接 | 不採用のフィードバックがある | 不採用の理由がわからない |
①UZUZ 新卒
大手を含む様々な優良企業を紹介してくれる転職支援サービス。ブラック企業を徹底排除。完全オーダーメイドで面接対策!
②キャリセン就活エージェント
利用後の内定獲得5.4倍の新卒向け就活支援サービス。これまでに6万人以上の学生が利用しています。Googleクチコミ★4.8。年間取引企業1,000社以上!
エージェントを使わなかった末路(実体験)
筆者は新卒時、この価値を理解できずエージェントを使いませんでした。
結果…
- 求人検索だけで膨大な時間が消える
- ポートフォリオの方向性が迷走
- 面接に落ちた理由がわからない
- 受ける業界の選び方をミス
- 無限ループで就活が長期化
原因は、「就活サイトだけで戦う」ということに固執していたからです。
また、「エージェントって情弱が使うもの。就活サイトだけで十分。」といった謎のプライドがあったため、このループから抜け出すことができなかったんです。
無料で使えるサービスは徹底的に使い倒すべきです。
合わなければやめればいいだけ。
新しいサービスに登録するのは少し勇気が必要ですが、その一歩が就活を大きく変えます。
新卒デザイナー就活術⑦:ホームページから直接応募する
新卒デザイナー就活術7つ目は、「ホームページから直接応募する」ことです。
これは、特定の条件が揃えばめちゃくちゃ強い手段になります。
条件とは、「企業が自社HPにだけ求人を掲載し、就活サイトには載せていない場合」です。
特に採用規模が小さい会社は、自社採用ページだけで募集しているケースが多いです。
- 「○○業界 企業一覧」とGoogleで検索
- リストアップされた企業のホームページをひとつずつ見る
- 未経験歓迎/デザイナー募集の有無をチェック
- 直接応募 or 問い合わせ
時間と手間はかかりますが、誰もやらないからこそライバルが少ない=チャンスが大きい というメリットがあります。
筆者は第二新卒のとき、「アルバイトからでもいいので働かせてください」と、ポートフォリオを添え連絡したところ、なんと採用していただきました。
新卒でも、こういった “裏ルート”からチャンスを掴む方法は普通にあります。
「そんなの通じるの?」「めんどくさい…」と思った人へ
正直、通じます。
というより、行動力が評価される場面は本当に多いです。
うまくいかないときこそ、「行動 → 失敗 → 改善 → 行動」のサイクルを回すことが、他の学生との差になります。
新卒デザイナー就活術⑧:正社員に拘らない
新卒デザイナー就活術8つ目は、「正社員に拘らない」ことです。
ここから説明する事は、正直あまりオススメはしません。
ですが、「どうしてもデザイナーになりたい」強い気持ちがある人には、覚えておいてほしい方法です。
企業が新卒デザイナーを採用するとき、一番のハードルは正社員として採用するリスクなんです。
日本だと、簡単にクビにできないからです。
だからこそ、「契約社員やアルバイトからでも挑戦したいです」というスタンスを見せると、一気に採用のハードルが下がります。
これは推奨というより、本気でデザイナーになりたい人向けの現実的な裏ルートです。
また、「派遣」という選択肢もあります。
派遣デザイナーとして現場を体験し、
- 仕事内容
- 現場の雰囲気
- 自分に向いているかどうか
を確認できます。
もし合わなければ他の業界へ移ることもでき、ミスマッチを防げるメリットがあります。
雇用形態から正社員になるルート例
「契約社員」「派遣」「アルバイト」のいずれの形態でも、正社員への道は存在します。
- アルバイト → 契約社員 → 正社員
- 派遣 → 正社員
- フリーランス → 正社員
上記のパターンで、正社員になった方々を多く見てきました。
現場で実力を認められた人には、企業側から「正社員になりませんか?」と声がかかります。
もちろん、良いことばかりではありません。
- 正社員化が約束されているわけではない
- 長く働いても契約が切られる可能性もある
だからこそ、キャリアを考えたうえで覚悟を持って選ぶ必要があります。
以上が、デザイナーの就活を打開する方法になります。
- 中小企業に絞る
- 業界を絞る
- 企業が慎重になる理由を理解する
- エージェントの活用
- 定番以外の就活サイトを活用
- 学校にくる求人を狙う
- ホームページから直接応募
- 雇用形態を妥協する
もしも、どれか1つでもやっていなければ行動してみてください。
新卒デザイナーの就活は、全ての希望を叶えるのは難しい。辛いけど長期で考えよう。

- 自分のいきたい業界以外はやだ!
- 自分のビジョンをどうしても叶えたい!
- 大手企業にいきたい!
——説明してきたテクニックを聞いて、こう思った人もいると思います。
その気持ち、めちゃくちゃ分かります。
わたしも中々諦めきれず、ずっと就活を続けていました。
しかし、就活に時間をかけ続けるより、一度社会に出て経験を積み、転職で叶える方が現実的な場合もあります。
新卒のときは、
- 自己分析が浅い
- 企業理解が足りない
- 仕事のイメージが曖昧
という状態で戦うことになります。
でも、一度社会に出ると、
- 仕事の進め方
- 業界の構造
- 自分の強み・弱み
がはっきり見えてきて、新卒時には気づかなかった選択肢が見えるようになります。
そして、最初に描いていた目標が、いつの間にか変わることも普通にあります。
だからこそ、今は辛くても、長期的な視点で考えることも大切です。
実は、中途採用のほうが簡単な世界
デザイナー就活には少し不思議な現象があります。
新卒採用はびっくりするほど難しいのに、中途採用の方が圧倒的に通りやすいこと。
もちろん、大手企業・人気企業は中途でも難しいです。
けれど中途の方が、難易度が圧倒的に低いことが多い。
つまり、ポートフォリオ+現場経験(経歴) があれば、行きたい場所に近づく可能性が一気に上がります。
新卒デザイナーの就活が失敗しそうで辛い人へ
- 「就活がうまくいかない…」
- 「このまま卒業しちゃいそうで怖い…」
今、そんな気持ちで苦しんでいる人もいると思います。
わたしも経験しました。
「就活失敗…人生終わった…辛い…。」
絶望で、頭の中がずっと埋め尽くされていました。
ひとつだけ覚えておいてほしいこと
たとえ既卒になっても、人生終了するわけではありません。
周りとスタートラインがずれてしまうかもですが、企業側から見れば 新卒か既卒かは、そこまで大きな問題ではないですよ。
実際に評価されるのは、能力・人柄・熱意です。
わたしは、受験で浪人、就活でも浪人。
卒業後に1年間就活を延長し、周囲より数年遅れて社会人を始めました。
焦りもありました。
「自分だけ取り残された…」
「人生行き遅れ…」
そう思ったことも何度もあります。
ですが「努力を続けること」で、3年くらいなら人生カンタンに巻き返すことができます。
そもそも他人と比較することに意味はないですし、悩むだけ時間が無駄でした。
何よりも、途中で諦めなくて良かったと今でも感じます。
辛いからと言って、好きな事は諦めない方がいい

もしもデザイナーという夢を諦めかけているのであれば、少し立ち止まってください。
自分が好きなことのために努力を続けられるなら、それは才能です。
それを活かして、デザイナーの道に進んでほしいです。
「自分には才能がないから受からない。」
「社会に必要とされていない。」
お祈りメールが続けば、このようなメンタルになると思います。
しかし、数値化してみると、それは間違え。
日本には150万以上の企業が存在しています。
就活で書類を送った企業の数は、全体のほんの一部に過ぎないのですよ。
たとえ100社に応募しても、それは全体の0.01%にも満たないですよね。
社会全体が自分を必要としていないわけではないんです。
自分自身を責める必要は、全くありません。
行動 → 失敗 → 改善 → 行動
成功を勝ち取るには、これを繰り返すのみです。
失敗を恐れずに行動してみると、おのずと道が開けます。
もしもエージェントに登録していないのであれば、すぐ登録しておきましょう。
登録・面談って面倒ですし、ストレス・眠気があるだけでも気力も無くなってしまいます。
ですが、デザイナーに本気でなりたいならば、「面倒だな~」思う時に重い腰を上げることが大事です。
貴重なチャンスを逃すかもしれないので、早めに登録しましょう。
①UZUZ 新卒
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②キャリセン就活エージェント
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本記事のまとめ|新卒デザイナーの就活は難しい辛い。だけど不可能じゃない。
- 大手企業だけを狙いすぎている
- 受ける業界が狭すぎる
- 理想を崩せず柔軟になれていない
- ポートフォリオの内容が偏りすぎている
- 中小企業に絞る
- 業界を絞る
- 企業が慎重になる理由を理解する
- エージェントの活用
- 定番以外の就活サイトを活用
- 学校にくる求人を狙う(学生限定)
- 企業HPからの直接応募も試す
- 雇用形態にこだわらない
デザイナーを目指す上で、「新卒の就活」は大きな最初の壁です。
正直、めちゃくちゃキツいと思います。
落ち込むし、焦るし、心折れそうになります。
でも、この壁を越えられると、その後のキャリアは一気に走りやすくなります。
デザイナーとして 1〜2年の実務経験 がつけば、次の転職は本当に楽になります。
選択肢も広がり、待遇も上がり、チャンスが増えます。
だからこそ——絶対に諦めないこと。
使えるものは全部使ってください。
無料のサービス、エージェント、学校、逆求人サイト、知人の紹介、全部です。
「ここまでやったらもう悔いはない」と言えるレベルでやり切ってください。
今が踏ん張りどころです。
本気で行動した人だけが突破できます。
あなたなら、絶対にいけます。応援しています。
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